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ご当地ドットコム9月末閉店に伴うご案内
ご当地ドットコムは、2020年9月30日(水)をもちまして、サービスを終了いたしました。これまでご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
今後の商品お取り扱い・ご購入につきましては、以下お問い合わせ先にて承ります。
※本サイトは、2021年9月末(予定)まで閲覧可能です。
今後のお問い合わせ先
生産者名 | なかがわ野菊の里 |
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取り扱い商品 |
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販売サイト | なかがわ野菊の里公式サイト |
TEL | 088-664-1311(平日 9:00〜17:00) |
販売サイトの「お問い合わせ」よりメールをお送りください。 |

徳島県阿南市那賀川(なかがわ)町。ここは、千三百年前、奈良平城京に黒米を上納した歴史のある土地柄。那賀川平野と呼ばれる低湿地帯で肥沃な土壌に覆われ、下部は水はけが良く、温暖な気候に恵まれている。
今回は、この地で代々伝統の農法を守り続ける、新居(にい)さんご一家をご紹介する。現在は、お父様の克之さんとともに、義治さんと希予さんの若夫婦がお米づくりを行う。
新居さんが育てるのは、弥生紫(黒米)と白米。弥生紫(黒米)は、当地に古代より伝わる野生種で、籾が風で落ちやすく、繊細で栽培が難しいため、他では絶えてしまったという。
門外不出。自宅で食べる分を細々と守り育ててきた。市場に出したのは、数年前。今や有名誌でも多数取り上げられる人気だ。
その他、徳島の伝統的な白米の品種である「とくばん」(こちらも、新居家で種を守り育てている。)やコシヒカリ「嬉八郎」など、徳島ならではのものばかり。
農法は、落ち葉の完熟堆肥を主な肥料として、農薬不使用・化学肥料不使用・無除草剤で米作りをされています。「昔から伝わってきた農法なんです。今になって、有機栽培の認定制度ができただけで。」
また、水は地下水をくみ上げたもの。生活水が混ざらない清らかな水を使う。さらに、太陽の光でゆっくりと乾燥させ天日干し(弥生紫)を行う。
かつて主食のお米を重要視していた時代の品種は、味の良さや栄養豊富なことを基準に、作り難さは農家の知恵でカバーしていた。
新居さんは、そのお米を大切にしていた時代のお米を今も栽培しており、体に良いお米や野菜本来の味と栄養を考えて生産している。
- 新居さんの黒米「弥生紫」。黒いダイヤとも言われる黒米。美しい。
- 色づき始めた稲穂。自然の恵み。

新居さんの田んぼは、土に有機質が多くネバリがあり、ぬるぬるしていて、ベテランの早乙女さんでも滑って歩くのが難しいほど。
肥料は山の落ち葉を半年をかけて完熟に発酵させ、腐葉土堆肥を主に使っている。
「穂が実ってくる前、青々とした葉っぱを口に含むと、本当に甘いんです。そこら辺を歩いてる犬や猫もむしゃむしゃと食べてます(笑)。 でも、出穂してから葉を噛むと、甘みがなく、最後には、ちゃんと甘みと栄養がお米に移ります。だから、堆肥づくり、土作りはとても重要なんです。」
田植え・除草・稲刈り・天日干しと、ほぼ手作業でこなす新居家。あまりの大変さに、「農業とはこういうものか!」とカルチャーショックを受けたという、希予さん。結婚して3年。それまでは、農業とは別世界にいたからこその正直な反応だ。
「いやぁ、こだわりすぎて、体力の限界ぎりぎりなんです。体のあちこちにガタがきてます。」とは、義治さん。
「休みといえば、正月くらい。春は田んぼの準備、田植え。お盆の頃には「嬉八郎」というコシヒカリの稲刈り。続いて弥生紫やとくばん(徳島のご当地米)の稲刈り。はっと気がついたら正月。」っていう感じです。冬は冬で、堆肥にする落ち葉集めのために山に入る。
「ごっついなぁ。割りあわないなぁ。」と知り合いの農家さんに言われることもある。強い信念がなければ、続けていくことはできないだろう。
- 落ち葉堆肥。葉っぱの種類によって、お米の香りや味も違ってくる。「あそこの山とここの山の葉を」と、経験に基づいて配合。
- 夕映えの田んぼ。今も美しい日本の原風景が残る。
- 昔ながらの草取りの道具、ころ突き。きわめて原始的だが、2条ずつ手押しする。大変な労力。

新居さんが作りたいのは、見かけだけではなく、中身や味の良いお米。
黒米「弥生紫」は、野生種ならではの美味しさがある。柔らかく、もちもちとしていて旨みも多い。白米に少量混ぜて炊くだけで、毎日の食事に気軽に取り入れられるのでおすすめだ。
また、酢飯のように酢に合わせると、かわいいベビーピンクに変わる。めでたさ倍増で、楽しくお祝いしたい時にも。もち米なので、普通のもち米に混ぜてお餅にすると、粘りが増える。「ものすごく伸びて、楽しいですよ。」
8月下旬頃には、コシヒカリ「嬉八郎」もお届けする。もちもちとした食感と甘みが自慢だ。
また、徳島の伝統的な白米、幻のお米「とくばん」は、栽培の難しさから生産されなくなり、おそらく今では唯一、新居家が種を守り育てているお米。
どんなに大変でも、待っていて下さるお客様がたくさんいて、「がんばれよ。」と励ましてくださる。「あぁ、美味しい、元気になったよ。」という、お客さまの食の喜びも作る生産者でありたいと願う新居さん。
自然の恵みに心を添えてお届けする。
- お米は、自然からのいただきもの。感謝を忘れない。
- お日様の光をいっぱい浴び、ゆっくりと乾燥させると、旨みが増す。
2008
6月上旬、弥生紫(黒米)の田植えが始まる。
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早乙女さん達による田植え。さすがプロ!スピーディ、且つ正確。
田植えが終わった夕暮れ。
7月上旬。青々と美しい田んぼ。縦・横・対角線と均等に植えられている。手植えしたとは思えないほど。
9月中旬。色づき始めた弥生紫の稲穂。台風でダメになることもしばしば。祈るのみ。
「抜穂祭」。格式ある神事が粛々と執り行われる。10月中旬。
稲刈り後の地干し。10月末。
籾の状態で、ござに広げてじっくりと天日干し(弥生紫)をする。
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白米1合に約15gの弥生紫を入れて炊飯。天然塩を一つまみ入れるとより美味しい。
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卵や野菜で彩りを添えれば、お祝いの席にもぴったり。
「なかがわ野菊の里」名前の由来
徳島県、那賀川中流に咲く「ナカガワノギク」。那賀川の固有種で、世界中でもここでしか見られない珍しい野菊。絶滅危惧種として、レッドデータブックにも載っている。激流の川中の岩場に、しっかりと根をはり、増水しても流されないように小さく細い葉と可憐な白い花を咲かせる。
ご当地ドットコムは2020年9月30日(水)をもちまして、サービスを終了いたしました。誠にありがとうございました。サービス終了に関する詳細は、こちらをご確認ください。